院長・副院長ブログ
レプリコンワクチン その①
令和6年のこの秋10月から接種開始になる新型コロナワクチンのレプリコンワクチンというものがなかなか厄介なのです。
一般的なワクチンとは?
まずはワクチンの仕組みに関して考えてみましょう。
それぞれのワクチンを警察(免疫)と犯人(ウイルス)に例えて考えましょう。
① 生ワクチンは、かなり弱くした犯人(ウイルス)を体の中に入れることで、警察(免疫)に犯人(ウイルス)を覚えさせることができるものです。
② 不活化ワクチンは、犯人(ウイルス)の顔だけ、いわば死体(ウイルスの断片)を体の中に入れたら安全で、警察(免疫)にも顔を覚えてもらえることができるものです。
どちらも安全に使用できるように悪さをしないように処理をされています。わんちゃんと猫ちゃんのワクチンはこちらに相当します。
mRNAワクチンとは?
③ コロナワクチンで言われるmRNAワクチンはウイルス(犯人)ではなく、ウイルス(犯人)の設計図を体の中に入れ込むものです。mRNAはというのは、ウイルス(犯人)の設計図が載っている情報です。
mRNA(設計図)は細胞の中にある逆転写酵素というものによってDNAに置換されます。そのDNAが私たちの核のDNAに組み込まれてしまうと、遺伝子が組み換えられてしまう可能性があると考えられています。
また、私たちの細胞にはリン脂質という脂肪の膜があり、その膜を通してmRNA(設計図)が細胞内に取り込まれると、リボソーム(取り込まれた先)というところでmRNA(設計図)が増殖します。そこでスパイクタンパク(新型コロナウイルスの一部)というものを作り出して細胞の外に出ていきます。新型コロナウイルスの外側にあるスパイクタンパクが増殖されて体中に流れていくというシステムになります。
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